頭頂連合野
上頭頂小葉と下頭頂小葉(角回+縁上回)から成る。
視覚(主に空間的)・聴覚・体性感覚など他の領域からの情報を統合し、認知(これは何か・どこにあるのかなど)する
頭頂連合野の障害
半側空間無視
右側の障害による左側の半側無視が一般的。病巣の対側の物体や音に対して、視覚などの刺激を受容するが、統合・認知ができない。
ex) 皿の左側にあるものを食べない・左側から声をかけても気づかない
→線分抹消試験(a)…左側の棒には印をつけられない
→模写試験(b, d)…左側だけ模写ができない
→線分二等分試験(c)…線の左半分を無視するため二等分ができない
http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fnhum.2012.00110/fullより
身体失認
半側身体失認
これも主に左。主に右半身の存在を認識できなくなる。
ex) 片方の手だけ全く使わない・半分だけ髭を剃らない
身体部位失認
これも主に左。触られてもそれがどの部位か分からない。
角回の障害
角回は読み書きの中枢で、左半球が優位となっている。
失読失書
話したり聞いたりは出来るが、読み書きができない。
Gerstmann症候群
手指失認(どれが人差し指か分からない)・左右失認・失書・失算の4徴。