アドレナリンには大きく分けて2つ、細かく分けて5つの受容体がある(めんどくさい)。
α1受容体
血管収縮=昇圧、散瞳(瞳孔散大筋)、蓄尿(内尿道括約筋)
α1作動薬…フェニレフリン=昇圧剤
α1遮断薬…プラゾジン=降圧剤、タムロスシン=前立腺肥大に伴う排尿障害
α2受容体
主に中枢に作用して、交感神経にネガティヴフィードバックをかける。
α2作動薬…クロニジン、メチルドパ=交感神経を抑制→血圧低下 (クロニジンは褐色細胞腫の負荷試験にも用いられる)
α2遮断薬…ヨヒンビン=交感神経↑ (臨床では使わない)
β1受容体
心筋や刺激伝導系に作用、心機能亢進。
β1作動薬…ドブタミン=心拍数・心拍出量増加
β2受容体
血管拡張、気管支拡張
β2作動薬…サルブタモール=気管支拡張作用
非選択的β遮断薬…プロプラノロール=降圧剤、抗不整脈薬
選択的β1遮断薬…アテノロール=上に同じ
※プロプラノロールは喘息患者にもちろん禁忌(β2遮断による気管支収縮が起きる)だが、アテノロールでも全くβ2作用がないわけではないので慎重投与
β3受容体(おまけ)
脂肪組織に分布、脂肪分解↑