基本的な考えとしては
急性腎不全→ほぼ全てのネフロンが機能障害になる=糸球体濾過量は低下し、色々なものを排泄できない
慢性腎不全→一部のネフロンが機能障害=生き残ったネフロンは死んだ分まで仕事をする=1つのネフロンにおける糸球体濾過量は増加する
急性腎不全
・低Na血症…排泄できないため総Na量は増加するが、それ以上に体液貯留が著しいため、希釈されて血中Na↓となる
・高K血症…同様に総K量は上昇、体液も過剰だが、Kは細胞内に豊富に含まれているので、希釈されても細胞内から出てくる→血中K↑
・高P血症…Kと同様、Pも細胞内にたくさんあるため、希釈はされない→ 血中P↑
・低Ca血症…Caは細胞内に大してないのでNaと同じで希釈されて血中Ca↓
慢性腎不全
・Naほぼ正常
・Kもほぼ正常〜高値
・Pもほぼ正常〜高値
・Caは低下…ビタミンDの活性化障害+CaとPが異所性石灰化
(詳しい機序は後日……)