初乳とは
分娩後3, 4日ほどで出てくる最初の母乳のこと。見た目に黄色く粘調性がある。移行乳を経て大体10日ほどで白い成熟乳(成乳)に変化する。ちなみにこの黄色い成分はβ-カロテンで、体内でビタミンAに代謝される。
Colostrum - Wikipediaより。左が4日目の初乳、右が8日目の成乳(移行乳)。
初乳と成乳の違い
初乳の主な役割は、免疫力の低い児に対して補填をする+胎便排泄を促すの2つ。成乳はエネルギー源としての役割が強い。
初乳の方が多いもの
免疫物質
免疫グロブリン (特に分泌型IgA)、ラクトフェリン、リゾチームなど。
タンパク質
グロブリンがタンパクなので覚えやすい。
初乳の方が少ないもの
カロリー、乳糖、脂肪
上述のように、エネルギー源としての役割は成乳の方が強い。
<参考>
STEP 小児科 第3版
母乳育児支援スタンダード 第2版