関与する神経は
①膀胱排尿筋…主に副交感神経:骨盤(内臓)神経 →仙髄
②内尿道括約筋…主に交感神経:下腹神経 →胸腰髄
③外尿道括約筋…体性神経:陰部神経 →仙髄
本当は①②は交感・副交感神経の二重支配だがまぁ考えればわかるので省略。
畜尿時:交感神経
戦ってるときにおしっこ出してるヒマはない!
大脳によって橋の排尿中枢は抑制
下腹神経の働きで内尿道括約筋は収縮
骨盤神経は抑制されているので排尿筋は弛緩
外尿道括約筋を収縮させることで随意的に尿を我慢
→畜尿
排尿時:副交感神経
リラックス=尿を出す
排尿中枢の抑制が取れる
骨盤神経の働きで排尿筋が収縮
下腹神経は抑制されるので内尿道括約筋は弛緩
外尿道括約筋を弛緩させることで随意的に尿道を弛緩
→排尿
神経因性膀胱:神経による排畜尿の障害
過活動膀胱
①大脳~橋の障害(脳血管障害、Parkinson病など)
橋の排尿中枢を大脳が抑制できないため、畜尿障害・尿意切迫が起きる=少し尿がたまっただけでトイレに行きたくなる・尿失禁
→無抑制性膀胱
②橋~脊髄の障害(多発性硬化症、脊髄損傷など)
排尿中枢が脊髄に伝わらないため、畜尿も排尿もできない=尿失禁+排尿困難
→反射性膀胱
低活動膀胱
③脊髄~末梢神経の障害(糖尿病、骨盤内手術など)
膀胱が収縮しづらく、弛緩した状態が続く=排尿困難
②、③では、膀胱の伸展刺激が脳へ行く感覚神経も障害されやすいため、尿意は↓、逆に①では障害されない(たぶん脊髄よりも範囲が広いから)ため、尿意↑