医学-ゴロ
真菌の細胞壁 β-D-グルカンが上昇する疾患 検査特性 真菌の細胞壁 多くの真菌が外側からマンナン・β-D-グルカン・キチンという物質で構成される。また、細胞膜にはエルゴステロールという物質があり、これらは人間の細胞を構成する物質ではないため、抗真菌…
サイトカインは、白血球などの細胞から分泌されるタンパク質で、複数の標的細胞に対する情報伝達を行う。1つのサイトカインが複数の役割を持っていたり、逆に複数のサイトカインが似たような働きを保つ場合がある。リンパ球が産生するものをリンホカイン、単…
そもそもアレルギー(allergy)とは、免疫反応の結果もたらされる生体の傷害のこと。普段は侵入してきた異物を排除するための免疫機能が、過敏に反応してしまう。機序の違いによって大きく4つに分けられる (Coombs:クームスの分類)。 ちなみに覚え方は、「ABCD…
Ⅲ音 心拡大などによって心室の伸展性が悪くなっている時、または心室に入ってくる血液量が多い場合に生じる音。心房から流入する血液の衝撃を、心室の進展によって逃すことができず、衝撃音を生じる。「ドン」という低い音なので、聴診器のベル型で聞くのが…
「大きくワンっとサソリに刺される」あるいは「ABCS」 →分岐する順番に (動脈はa.で略しています) 大動脈弓 (Aorta 大きく) 腕頭動脈 (Brachiocephalic trunk ワンっと) 左総頚動脈 (left Common Carotid a. サソリに) 左鎖骨下動脈 (left Subclavian a. 刺…
皮質脊髄路(錐体路)…「大脳皮質」から「脊髄」へ行くルート。つまり下行性の伝導路で、随意運動を伝える。① 大脳皮質の一次運動野から上位運動ニューロンが出る ② 内包後脚・中脳の大脳脚を通って延髄の錐体へ ③ 延髄下部の錐体交叉で対側へ ④ 脊髄の側索を…
レイノー(Raynaud)現象とは、寒冷刺激やストレスを誘引として起こる、特に手指の可逆的な変色こと。レイノー症候群とも。痛みやしびれを伴うことも。末梢の血管の攣縮による虚血が原因とされるが、詳しいことは分かっていない。
ANCA関連血管炎は、血管炎のうち小血管を主に障害するタイプの中でも、ANCA と呼ばれる抗体が陽性になる血管炎を指す。3つの疾患が含まれるが、名称の変遷があるのでとりあえず整理。一番新しい名称では英語の語尾がpolyangitis=多発血管炎で統一されている…
新生児や早期乳児では大脳皮質が未発達なため、随意運動よりも脊髄や脳幹レベルの行動(つまり反射)が優位となっている。この時期には成人には見られない反射がみられ、原始反射と呼ばれる。これは寝返りや起立などの随意運動の準備段階で、生後しばらくする…
簡易的な表を作ったので参考程度にどうぞ。 運動発達 3〜4ヵ月:首がすわる 「し (4)っかり首がすわる」 5~6ヵ月:寝返り 「ごろ (5, 6) ごろ寝返り」
妊娠第○週の胎児の重さとか、巨大児・低出生体重児の定義とか、1歳児は何キロぐらいとか、体重 (と身長)の大体の目安を記憶する必要があるので、産科と小児科で分かれている項目を1つにまとめてみました。少しはイメージしやすくなるかな。 胎児の体重・身長…
AST/ALT 総タンパク(TP) 6.5〜8g/dL。 「婿(6.5) は(8) 淡白」aspertate aminotransferase (アスパラギン酸アミノ基転移酵素)、及びalanine aminotransferase (アラニンアミノ基転移酵素)の略。またそれぞれGOT/GPT とも呼ばれる。どちらも主に肝機能を調…
基準値(基準範囲)は、健常人の95%が含まれる上限値と下限値の間の範囲を示すもので、この値を外れたからといって、直ちに異常や、疾患の有無を表すものではないことに注意 (現在「正常値」という言葉が使われないのもこのため)。また、文献や施設によって値…
心電図の電極は位置と色を間違えると、正常とは全然違う波形が出てしまうので注意。 肢誘導 右手→左手→右足→左足の順に 赤→黄色→黒→緑 ゴロは 「秋吉久美子」が有名だけど、 「あ(赤) き(黄色) く(黒) み(緑)」でも十分。 ちなみにどこから始まるか分からな…
どちらも肝臓で作られる抗凝固因子で、合成にはビタミンKが不可欠。抗凝固因子という言葉は正式な名称ではなく、凝固因子に相反して凝固系にブレーキをかける役割を持つ。プロテインC (PC)、プロテインS (PS)、トロンボモジュリン(TM)、アンチトロンビン(AT)…
二次止血の際に大活躍する凝固因子だが、全13種類かつ外因系・内因系・PT・APTTなど、結構覚えることが多い (順番に並んでいてくれればいいものの、発見順に番号をつけているため、バラバラになっている)。 凝固系カスケード https://www.kango-roo.com/sn/k…
7回膜貫通型受容体にGタンパクが結合していて、Gタンパクはα、β、γの三量体の構造を取る。さらにこのαサブユニットにGDP(グアノシン二リン酸)が結合している。この受容体にリガンドがくっつくと、Gタンパクはβγからαが離脱、持っていたGDPをGTP(グアノシン三…
ワクチンの種類 生ワクチン 病原体の感染性を弱めたもの →病原性は弱いが有るため、感染症状を示すことがある。その代わり液性免疫と細胞性免疫の両方を獲得できる 不活化ワクチン 病原体を殺して感染性をなくしたもの →感染のおそれがないため安全だが、得…
薬剤性肺障害とは 薬剤の投与によって起きた呼吸器系疾患の総称で、最も多い間質性肺炎(薬剤性肺炎と呼ばれる)の他にも、肺水腫や気管支喘息などがある。発症時期は様々だが、数週間~数ヶ月で発症することが多い。 発症機序は不明な部分が多いが、薬剤のも…
体質性黄疸 先天性ビリルビン代謝異常によって起こる黄疸。Gilbert症候群以外は稀で、Crigler-Najjar症候群Ⅰ型(核黄疸をきたす)以外は予後良好
生後4〜7日のすべての新生児に行う先天性代謝異常の検査 方法としては、足底の外縁部にちっちゃな針を刺して血液を絞り出し、専用の濾紙に滴下する。 なぜ生後4~7日? 代謝できない物質が血中にたまるまでに時間がかかる and 母子は基本1週間で退院するか…
まずは問題から。 108G15 乳歯について正しいのはどれか。 a, 32本である b, 臼歯から生え始める c, 5〜6歳で生え終わる d, 生後6〜8ヶ月から生え始める e, 10歳頃から永久歯に変わり始める 108G33 二次性徴について正しいのはどれか。2つ選べ。 a, 女子で…
作用による分類 薬物動態による分類 βラクタム系 グリコペプチド系 ニューキノロン系 リファンピシン アミノグリコシド系 テトラサイクリン系 クロラムフェニコール系 マクロライド系 作用による分類 □細胞壁合成阻害 βラクタム、グリコペプチド □核酸合成阻…
グラム染色の機序、および染色性の覚え方・染まらない細菌。グラム陽性菌 一層の厚いペプチドグリカン層からなる グラム陰性菌 ペプチドグリカン層は薄く結合も疎で、外側にリポ多糖などからなる外膜が存在する グラム染色の機序 (1) クリスタル紫 →全て染ま…