共に頭蓋内圧亢進によって起きる症状。
Cushing現象
血圧上昇+徐脈。英語ではCushing reflexあるいはCushing triad (三徴:左の2つに呼吸抑制が加わる) と呼ぶことが多いよう。
<原因>
急激な頭蓋内圧亢進が脳血管を圧迫・虚血に陥る
→血流確保のために、全身の末梢血管抵抗を上昇させる (交感神経)
→血圧の上昇を圧受容体が感知
→上がった血圧を下げるために心拍出量を減らそうとして徐脈になる (副交感神経)
morning headache
頭蓋内圧亢進による頭痛では早朝に起きる、あるいは痛くて朝目が覚めることが多い
<原因>
睡眠中は低換気状態となるため、PaCO2は増加→末梢への酸素供給を保つために血管拡張する。また、臥位によって静脈灌流量が低下→髄液は最終的に頭部の静脈へ流れるため、流れが滞り髄液圧が上昇
➡結果として頭蓋内圧が亢進する。
<参考>
病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版