注意点および血算ver.は下の記事からどうぞ。
生化学の基準値
総タンパク(TP)
6.5〜8g/dL。
「婿(6.5) は(8) 淡白」
アルブミン(Alb)
3.8〜5.3g/dL。大体4〜5くらい。
「アルブミンおしっこ(4〜5)」
総ビリルビン(T-Bil)
0.2〜1.2mg/dL。大体1くらい。
直接ビリルビン(D-Bil)
0.0〜0.2mg/dL。大体T-Bilの10分の1で、0.1くらい。
AST/ALT
aspertate aminotransferase (アスパラギン酸アミノ基転移酵素)、及びalanine aminotransferase (アラニンアミノ基転移酵素)の略。またそれぞれGOT/GPT とも呼ばれる。どちらも主に肝機能を調べるために用いられる。基準値はそれぞれ12~33 IU/L, 5~35 IU/Lなので、大体30以下。
LD (LDH)
lactate dehydrogenase(乳酸脱水素酵素)の略。ほとんどの組織の細胞中に存在する酵素で、細胞の壊死が起こると大体上昇する (特に肝障害や心筋梗塞など)。基準値は100~200IU/Lくらいだが、多分覚える必要はない。
ALP/γ-GTP
アルカリホスファターゼ、γ-グルタミントランスペプチターゼの略。どちらも胆道系酵素と呼ばれ、胆汁のうっ滞に対するマーカーとなる。基準値はそれぞれ100〜300IU/L、10〜50IU/Lほどだが、これも暗記不要。
BUN/Cre
血液尿素窒素(blood urea nitrogen)、クレアチニンの略。どちらも腎機能に異常があった場合などに上昇する。基準値はBUNが8〜20mg/dL「ぶんぶん(BUN)はにわ(8〜20)」。Creが男:0.65〜1.07mg/dL、女:0.46〜0.79mg/dLなので、大体1以下として覚える。詳しくはBUNとCreのまとめ - Things in the closetへ。
UA (尿酸)
uric acid。基準値は男:4.0〜7.0mg/dL、女:3.0〜5.5mg/dL。高尿酸血症の基準が7.0mg/dL以上なので、「治(7.0)った!痛風」。
脂質異常症(LDL, HDL, TG)
HDLコレステロール(HDL-Chol)…いわゆる善玉コレステロール。脂質異常症の基準は、40mg/dL未満。
LDLコレステロール(LDL-Chol)…いわゆる悪玉コレステロール。脂質異常症の基準は、140mg/dL以上。
中性脂肪(TG)…トリグリセリド(triglyceride)の略。3つめの脂質異常症の診断基準となるやつで、これは150mg/dL以上。
これらの覚え方としては、
「高い(LDL)島(40)に、低い(HDL)一生(140)」「死亡(脂肪)が一番困る(150)」
あるいはちょっと強引な方法だと、
「脂質・異常+症」
脂質→4 □(室) →40
異常→い(1) じ(4) ょ う(0) →140
症→しょう→じゅう→10
というわけで、上からHDLが40未満、LDLが140以上、TGが140+10=150以上となる
Na (ナトリウム)
135〜145mmol/L。「良い巫女 (135)で、良いしこ (145)しこナトリウム」
K (カリウム)
3.5〜4.5mmol/L。「巫女 (3.5)でしこ (4.5)しこポタシウム」
Potassiumは英語でカリウム(こっちはドイツ語)のこと。
Cl (クロール・塩化物イオン)
96〜108mmol/L。「クロール (96)尺八 (108)」
Ca (カルシウム)
8.5〜10.0mg/dL。「歯ごと (8.5〜10)カルシウム」
P (リン)
2.5~4.5mg/dL。「リンちゃん、2個(2.5)でシコ(4.5)」
Glu (血糖)
70〜110mg/dL。基準値というより糖尿病の診断基準を覚えたほうが良さそうだが、「セブンイレブン」なので覚えやすい。
HbA1c
ヘモグロビンにグルコースがくっついたもので、ここ1〜2ヶ月の血糖状態を反映する。糖尿病の診断に用いられる際の値はHbA1c ≧6.5%なので、「糖尿ムゴい(6.5)」。
CRP
C反応性タンパク (C-reactive pretein)の略。炎症反応のマーカーとなる。基準値は0.3mg/dL以下。
<参考>
標準臨床検査医学 第4版