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ANPとBNP, NT-proBNP

どちらもナトリウム利尿ペプチドファミリーと呼ばれるもので、心臓で作られるホルモンの一種。

ANP

心房ナトリウム利尿ペプチド (atriual natriuretic peptide)。心筋の伸展刺激によって、心房から作られる。

末梢血管を拡張させるとともに、腎臓におけるナトリウム尿作用も持つ。末梢血管抵抗の低下と循環血漿量の低下によって、心臓への負荷を軽減させる役割があるため、心不全の治療薬として用いられる=hANP製剤(カルペリチドハンプ®、hはhumanの略)。

心房の伸展=循環血漿量の上昇に応じて生成されるので、体液量の評価の指標ともなる。

BNP

脳性ナトリウム利尿ペプチド (brain natriureatic peptide)。こちらは真菌の伸展刺激によって心室から作られる。ブタの脳から発見されたためbrainと付いているが、実際は心臓由来。

ANPと似たような作用を持つが、ハンプのように治療薬としては使われていない。

循環血漿量(心臓の前負荷)とともに左室の機能障害も反映して上昇するため、心不全のマーカーとして用いられる。重症度に応じて上昇し、治療によって低下するため、存在診断だけでなく、治療効果の測定にも用いられる。

NT-proBNP

N-terminal (N末端) proBNP。proBNPが分裂(cleavage)して、BNPが作られるときに出来る余りもの。BNPと同様血中に出されるが、生理活性はない。BNPに比べて半減期が長く血清での測定が可能なため、BNPよりも簡便な方法として期待されている。しかしBNPとは異なり代謝のほとんどを腎臓に依っているため、腎機能障害では高く出てしまうので注意。

NT-proBNPとBNP

https://www.rocheacademy.jp/checkup/nt/nt_bnp/index.htmlより

<参考>

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/45/12/45_1484/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/41/12/41_1308/_pdf


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