英語ではPathergy (パテルギー)。ベーチェット病で比較的特異的な検査。皮膚を無菌針で斜めに5mmほど刺すと、24-48時間後に発赤・腫脹が生じ、中に無菌性の膿ができる。好中球の機能亢進によって、皮膚の被刺激性が高まることが原因。カミソリや採血をした部分があとになって膿んでしまうのも同じ原因による。
https://openi.nlm.nih.gov/detailedresult.php?img=PMC3488487_2049-6958-7-33-4&req=4より
日本の厚生労働省の診断基準では参考所見となっているが、国際基準には含まれている(下を参考)。
厚生労働省ベーチェット病診断基準
ISG国際診断基準
① 1年間に3回以上発生する口腔内のアフタ性潰瘍
に加えて、②〜⑤の2つ以上が当てはまる時に診断できる。
② 外陰部潰瘍
③ 眼症状…ぶどう膜炎・前房蓄膿
④ 皮膚症状…結節性紅斑・毛嚢炎様発疹・痤瘡様結節
⑤ 針反応陽性
<参考>
Clinical manifestations and diagnosis of Behçet’s syndrome - UpToDate
病気がみえる 免疫・膠原病・感染症 第1版