一般的に炎症反応が起きると白血球は増加するが、代表的な作用に抗炎症作用・免疫抑制作用をもつステロイドを投与した際にもなぜか血中の白血球増多が見られ、10000から多いときは20000/μLくらいまで上昇する。これには白血球の血管外遊出が関わってくる。
白血球の血管外遊出
体のどこかで炎症があった際、骨髄で産生され血中を巡っている白血球 (好中球)は血管から出て炎症部位の組織中へ出ていく必要がある。これにはいくつかのステップがある (ここは飛ばしても可です)。
http://www.bloodjournal.org/content/128/4/479?sso-checked=trueより
血管内皮細胞の活性化
病原体が侵入した部位で白血球や他の細胞がサイトカインを産生し、血管内皮細胞を刺激する
→表面にセレクチンと呼ばれる接着分子を発現、またIL-8などのケモカインを産生して白血球を活性化する
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