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運動と感覚の伝導路まとめ

それぞれが色んな所で交叉したりしなかったりするので、面倒くさくて苦手なところ。大きく分けて4種類の伝導路を覚えておけばとりあえず何とかなる?

  • 皮質脊髄路(錐体路)
  • 脊髄視床路
    • 温痛覚
    • 粗大な触覚
  • 後索-内側毛帯路
    • (意識できる)深部感覚
    • 識別性触覚
  • 脊髄小脳路
    • 意識できない深部感覚

皮質脊髄路(錐体路)

「大脳皮質」から「脊髄」へ行くルート。つまり下行性の伝導路で、随意運動を伝える。

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① 大脳皮質の一次運動野から上位運動ニューロンが出る

内包後脚・中脳の大脳脚を通って延髄の錐体へ

延髄下部の錐体交叉対側へ

④ 脊髄の側索を下行し、前角で下位運動ニューロンとシナプスを形成

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神経線維の分類と伝達速度

神経線維は髄鞘を持つ有髄神経と、髄鞘を持たない無髄神経の2つに大きく分かれるが、その他にも太さ(直径)や機能によって幾つかの種類に分類できる。

 

基本的に神経線維は太い順にA〜Cの名前が付いており、Aはさらにα, β, γ, δの4種類に分割される。さらに、(分かりにくいことに)感覚線維は ⅠからⅢに分類されていて、それぞれA〜Cに対応している。これをまとめたのが下の図。赤字は重要そうなもの。

神経線維の種類・分類

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HOMA-RとHOMA-β、CペプチドとIRI

  • インスリン分泌能
    • Cペプチド(CPR)
    • HOMA-β
    • インスリン分泌指数
    • グルカゴン負荷試験
  • インスリン抵抗性
    • 血中インスリン(IRI)
    • HOMA-R
    • グルコースクランプ法

インスリン分泌能

Cペプチド(CPR)

インスリンを作る際、1分子のプロインスリンから、1分子のインスリンと1分子Cペプチド(CPR: C peptide immunoreactivity)が産生される。インスリンと異なり代謝されにくいため、Cペプチドの測定によって内因性のインスリン分泌を評価できる。

血中Cペプチドの基準値は1〜2.5ng/mL

また、安定して尿中に排泄されるため、蓄尿を行い、24時間尿中Cペプチド排泄量を測ることによって1日のインスリン分泌量も評価することができる。健常者では50〜100μg/日で、20を下回ると依存状態といえる。

主に腎臓で排泄されるため、腎機能障害がある場合は血中CPR↑、尿中CPR↓となってしまうので注意。

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糖質コルチコイドの作用とステロイドの副作用

抗炎症薬や免疫抑制剤として広く用いられるステロイドだが、副作用も多くある。糖質コルチコイドの作用や、ステロイドの薬理作用、副作用をリンクさせつつまとめてみました。

  • 糖質コルチコイドの作用
    • 血糖値の上昇
    • 血中アミノ酸の上昇
    • 血中の脂質の上昇
    • 抗炎症作用
    • 免疫抑制作用
  • ステロイドの副作用
    • 骨粗鬆症
    • 消化管潰瘍
    • 高血圧・浮腫
    • 離脱症候群

糖質コルチコイドの作用

糖質コルチコイド(コルチゾール)は基本的には抗ストレスホルモンなので、エネルギー源を血中に送り、抗炎症作用によって痛みを鎮める。

血糖値の上昇

肝臓でアミノ酸、脂質からの糖新生が亢進する。また細胞におけるグルコースの取り込みを抑制する(=インスリンの拮抗作用)ことで、血糖値が上昇する。

→ステロイドの副作用:高血糖・糖尿病

血中アミノ酸の上昇

流れとしては、細胞からアミノ酸が血中に乗って動員され、肝臓でそれらを材料として糖新生やタンパク合成が行われる。

肝臓以外の細胞におけるタンパク異化が亢進しアミノ酸に分解され、タンパク合成は抑制される。アミノ酸も細胞への輸送が制限される。その結果血中のアミノ酸は上昇し、肝臓でのタンパク合成やアミノ酸からの糖新生が亢進する。

→副作用:皮膚線状・皮膚萎縮 (皮膚組織のタンパク質が分解されるため)、筋萎縮

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中心性肥満、満月様顔貌、buffalo humpの原因

体幹部・顔面に脂肪が沈着する中心性肥満 (central obesity)と満月様顔貌 (moon face)、後頚部に脂肪沈着が起きるbuffalo hump (バッファローハンプ、野牛肩)は、どれもcushing症候群ステロイドの副作用として現れる症状。この原因の1つとして、脂肪の合成と分解のアンバランスが挙げられている。

コルチゾール vs. インスリン

糖質コルチコイドの作用として、脂肪細胞に働いてグルコースの取り込みを阻害、中性脂肪の生合成を抑制し、さらに遊離脂肪酸とグリセロールを放出させる、というものがある。

=脂肪分解

 

ただ、糖質コルチコイドにによる高血糖の影響で、インスリン分泌が増える。インスリンは筋・脂肪組織でのグルコース取り込みを促進し、脂肪細胞における中性脂肪の合成を促進する。

=脂肪合成 

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